« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »

2006年6月

ハチのレトルトカレー

久しぶりに二日連続でまじめに夕ご飯を作った反動じゃないけど、レトルトカレーと水菜もやしトマトのサラダでした。
実は昨日ちいにせがまれて、プリキュアの子どもカレーを開けたのよね。でも結局食べやしなくて。
今日も温めなおして出したけど、結局三分の一くらいしか食べなかった。
気分やさんだと言うのもあるけど、ちょっと夏バテ気味なのかな?
明日は親子丼の予定(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鯵の手こね寿司と味噌たたき

帰りにスーパーに寄ったら、頭と内臓とうろこを落とした鯵の6匹パックをまあまあのお値段で売っていた。
鯵出刃も一応は持っているし、魚をおろすのにそれほど抵抗があるわけじゃないのだが、やっぱりつわりの続く生活では最低限しかやりたくないよね(笑)

というわけで、久しぶりに鯵を購入。
三枚におろして引いてから半分に分け、ぐずぐずになりかかったほうをたたきにして、残りをおすしに。
ちいは一生懸命うちわで扇いで手伝ってくれました(^^)
家庭菜園の大葉はちょっと量が少ないけど、ちょうど買ってあったみょうがを混ぜてさっぱりに。
味噌たたきのほうは、だいぶ味噌を少なめにしたんだけど、今使っている味噌がかなり味の濃いものなので、強めの味噌味に仕上がりました。

やっぱり作るのは少々辛かったけど、食べるのは幸せだったわ~
誰か作ってくれないかな~
刺身や鮨ならパクパク食べるんだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たまには豚しゃぶ

先週思い立って注文した、生協の豚しゃぶ用ロース肉を活用することにした。
我が家は普段買う豚肉は、オットリクエストの豚バラか安さ爆発のこま切ればかりで、たまにとんかつ用ロースを買う程度。
やっぱりしゃぶしゃぶ用の肉はおいしいね!
むわーっと暑いので、冷しゃぶ。
たまねぎスライスと、しらがねぎをよくさらし、菜園にわずかに生えているしその葉をちぎって添える。
トマトと水菜と冷凍の豆ミックスでばっちりサラダ風!
ゴマしゃぶ用のたれがちょっと古かったので、もっぱらごまドレッシングとかぼすポン酢で食べたけどなかなか。
あまり肉をたくさん食べないちいも、むしゃむしゃ食べました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「本を読む少女たち」

本を読む少女たち
シャーリー・フォスター著 / ジュディ・シモンズ著 / 川端 有子訳
柏書房 (2002.9)

映画「ツバメ号とアマゾン号」のDVD(Amazon.ukで買えるはず)(こっちはビデオ)
を買ったら、カップリングで「鉄道の子どもたち」の映画が入ってた。
名前は聞いたことあるけれど読んだことがないので、図書館で検索してみたら、置いてなかった。
ネットで検索してみたら、この本が引っ掛かった。そういえば、この本、前も読もうと思ったことがあった、と思って(Foggykaoruさんのこの記事)こちらを図書館で予約。

取り上げられている作品のうち、ちゃんと読んでいるのは、若草物語や赤毛のアン、秘密の花園程度だったりするのだが、それでも楽しく読めた。
社会的な規範やら、作家の環境や考え方やら……

鉄道の子どもたち、読んでみたいなあ。
わたしの英語のヒヤリング能力では、映画のストーリーが全部はわかりません(笑)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ヒストリアン」I,II

ヒストリアン 1
エリザベス・コストヴァ著 / 高瀬 素子訳
日本放送出版協会 (2006.2)

ずっと図書館で順番待ちしていた本をようやく借りて一気に読んだせいか、ちんたらちんたらしか読めなかった「ダ・ヴィンチ・コード」より面白かったような気も(笑)
但し、実話っぽさを醸し出そうとしているあっちよりは、だいぶ「物語」モード入ってます。何たって吸血鬼だし(^^;

但し、超訳シリーズみたいな妙なうさんくささがちょっとだけあるのが残念。
イスタンブールとか、ブルガリアの辺りで……
ヨーロッパ各地を巡る描写は本当に面白くて、久しぶりにヨーロッパに行きたくなったのですが。

この本を夢中になって読んでいたおかげで、すごく精神衛生に悪かったであろうクロアチア戦の中継を見ないで我慢できました。絶対次の日に差し支えると思って(オットもちょっと具合が悪くて我慢して見ないで寝ていた)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

それってつまり、早い者勝ちって言うこと?

それってつまり、早い者勝ちって言うこと

いろいろ考えた。
「ふたごふたごふたごみつご」こどものおいしゃさん日記から始まる一連の記事に指摘されている問題と、不妊治療の開始時期(この表現はそもそも変だと思うけど)を分散することについて。
初めての視点で、うんと新鮮で、とても面白かった。
不妊治療についてはどんどん詳しくなっていったけれど、妊娠しないうちはその後については無知なまま。
妹の子どもが早く産まれたので、NICUにお世話になったんだけど、それがなければ、そっちの分野の医療について知っていたことなんて今の半分以下なのは明らかだし。
でも多分、ほとんどの患者にとっては「不妊治療の開始時期を分散する」とは、意味のないことだろうと思う。

若い患者もいるが、せっぱ詰まっているのはみな30代以降。だれもが、1月でも早く治療を開始し、妊娠することを望んでいる。
わたしもそうだった。一旦中断した治療を再開できるようになるのを、自分の年齢を考えながら、じりじり待っていた。
1月待てば、それだけ卵子の質は落ちる。排卵誘発しても卵子の数は増えない。受精率は下がる。受精しても分割する卵が減る。そして、たとえ複数ETしても、トータルの着床率も下がる。

多くの患者が治療を望むから、その時期に生まれる未熟児が多くなるという明らかなデータが出てくるとはとても思わない。
確かに、結果が出る(妊娠する)患者は、治療回数が少ない方が多い。
人工授精なら6回以内、体外受精以降なら3回以内に成功者の半分以上がおさまるという。
つまり、妊娠するひとはさっさとするが、最初の数回でできなかったひとは、延々と治療を繰り返し続けるということ。
結局「いつ」開始するかにはあまり有意性がないと思う。

逆に、いつ(何月)治療をすれば着床率、妊娠率が上がるという明確なデータがあれば、将来的にさらにその時期の未熟児出生数は増えるだろう。
誰だって、ほかの月、周期は休んでも、その月は治療したいだろうから。

体外受精以降の治療にはばく大な費用がかかるから、確かにボーナス時期との関連はあるかも知れない。最初の一回目の成功率はけっこう高いらしいし。
でも実際には、体外受精をしなくてはならないと判断される患者はほとんど(わたしは違ったけど)、着床障害以外にも何らかの原因を持っているはず。
加えて過排卵は身体への負担が大きいから、だれでも毎月できるって言うもんではない。
実際にはそれほどボーナス月直後には集中しないのではないか。
実際わたしも、お金には余裕がなかったが、体外受精に踏み切ったのは(実際に支払いをしたのは)、ボーナス月の直前だった。

もし、出産時期の分散を目的に、治療の日程をずらすなんていうことが実際に可能だろうか? 不妊治療をしている施設が、月当りの実施回数に縛りを設ける?
もしそれが実現するとしたら、多分それは、「早い者勝ち」と呼ばれるシステムになると思う。
患者からしてみれば、明らかに治療機会の損失である。

従うしかないのか
> たとえばの話、開始時期をこの時期までずらせて頂いたらこの程度安全が向上しますよ、との説明があったうえで(そもそもそんな関係があることが科学的に立証された上でですよ)、時期調整という選択肢もあると示されたらば、たとえば3ヶ月でも資金を貯金してじっと待つというのは考慮の余地のないことでしょうか。

もし、受精卵を凍結してあって、その3ヶ月、内膜の状態をよくするために待つなら待てるかも知れない。
でも、その3ヶ月、排卵誘発などの治療を始めることをただ待つっていうなら、無理だと思う。3ヶ月待ったら、ホルモン治療を続けていた身体には、もう次はないかも知れないんだから。今月排卵したからといって、来月も同じようにするとは限らない。まだ若くてもいきなり閉経するひとだっている。
そして、一度走り出したら、ちょっと立ち止まろうと思っても出来ない可能性があるのが不妊治療。
それに、受精卵のグレードがよくなくて、凍結はしてもらえなかったら、せめてETだけはしたいとおもうだろうし、複数あったらなるべくたくさん、少なければ全部戻したいと思うよ。それは仕方ないことだ。
ただ、リスクをどうとるかという話はもちろん大切なんだけど。
でも不妊治療している人には、まず「妊娠する」ことが何より最優先な訳で。
また堂々めぐりになっちゃうかも……
でも、NICUが込んで大変な時期があるって言うことを知ることは無駄にはならないと思うけれど、でも実際に自分で加減するのは無理かなあ〜(^^;
もちろん、 「高いお金を払うのだから未熟児なんか要らない」なんて話は聞いたこともないです。逆に、出生前診断で異常が出ても、次はないかも知れないから、中絶しないっていうのは聞いたことあるけど。

実はこちらのブログにたどり着いたのは、「熊の赤ちゃん」「体重」で検索したら、学会の途中で抜け出して行ったという、旭山動物園の記事が引っ掛かったからです(笑)
その後、一週間ぐらい、過去記事を読みふけってしまいました。
素晴らしいブログだと思います。
妊娠出産医療について興味のある人はぜひ読んでみて。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「火の山 山猿記」

火の山 上
津島 佑子〔著〕
講談社 (2006.1)

朝の連ドラ「純情きらり」は、久しぶりにある程度以上見たドラマだったので、原作、というか、原案のこの作品のことはずっと気になっていた。
というか、実際には、名古屋制作のドラマで、岡崎の味噌屋やら味噌職人やらを絡めた舞台設定なんて都合のいいものあるか?っていうのが最初の引っ掛かりだったと思う。
タイトルの「火の山」って、いったいどこの山のこと?と思って、ネットで検索したら、「火の山」は富士山で、作品の舞台は甲府、あるいは近郊の富士山麓って書いてあって、やっぱり~!!と思ったのであった(笑)

図書館で予約して借りてみたのだが(借りたのは単行本、品切れ)、原作ではなく原案となっていても、かなり厳しいかと。
登場人物何人かの名前と家族の設定をちょっと借りただけじゃないか。
達彦くんは桜子の見合い結婚の相手だし、婚約直後に戦地に行ってしまい7年も帰ってこないという話。
桜子はもちろんこの話の主人公ではないが、じっと我慢で苦労の人で、ピアノは早々にあきらめている。
おまけに第一子出産後に早死。
いったいどこからジャズピアニストなんて設定をひねり出したものやら。
というわけで、ドラマの今後の展開を予想するのにはまったく参考になりません(笑)

小説の構造はかなり複雑になっていて、桜子の末の弟がアメリカに移住して引退を前にした頃に書き始めた回想記と、きょうだいの父の書いた富士山についての研究などの覚書を、桜子の孫世代がフランス語やらに訳して読んでみる、って感じの作り。
時間や場所の奥行きはなかなか上手に表現できていて面白かったけれど、ちょっと読みにくいです。
とりあえず、連ドラのことは頭からきれいに排除して、リセットした状態で読むのがお薦めですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「みかんづめ、たべたい!」

熱のあったちいのために、みかんの缶詰めを冷蔵庫で冷やしていた(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「おかあさんしなないし!」

ミュージカル「オリバー!」の"Where is Love?"(だったかな)、を歌っていたら、「それなあに」と聞かれ、お父さんもお母さんも死んじゃったかわいそうな男の子が歌う歌だよ、って説明すると、想像したら悲しくなっちゃったらしくこの返事。
涙ぐんでいるので、どうしたの?って聞いたら、
「ないてなあい! なみだがでてきただけなんだよ」
だって(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ありがとう!

昨日、誕生日でした。メール、メッセージ、電話、プレゼントなどくださった方々、本当にありがとうございました。
ほとんどお返事も出来ていないのですが、申し訳ないです。
実は月曜日からちいが熱を出していて、今日も9度越え。
振り回されています。ゆっくり誕生日の余韻を楽しむ暇もありません(^^;
ほとんど食欲のないちいは、それでも好物のトマトだけ食べて、「はきそう」とか言いながら小さい洗面器を持ったまま(はかないと思います)楽しそうに「眠れる森の美女」のDVDを見ています。

それでも昨日はちょっとだけ、唐戸の回転寿司を食べに行きましたよ。大して食べられなかったけどね〜

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ややや!

このブログのトップページに貼り付けてあるGoogleの広告が、公共広告になってる!
なんかNGワードを踏んだみたいだなあ〜(^^;

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「銀の枝」イルカの指輪の系譜:その3

「銀の枝」イルカの指輪の系譜:その3





ローズマリ・サトクリフ作 / 猪熊 葉子訳 / チャールズ・キーピング絵
岩波書店 (1994.11)


主人公:ティベリウス・ルシウス・ジャスティニアヌス(ジャスティン)
ルトピエの新任下級軍医。祖父はブリテン生まれ、ニカエに落ち着く。
指輪を受け継いでいるのは、マーセルス・フラビウス・アクイラ(フラビウス)
ルトピエ駐留の百人隊長
物語の年代:293〜296

そしてすばやい身ぶりで、左手から何かを抜きとって、ジャスティンの方に差しだした。「こういう類いのものを見たことはありませんか?」
 ジャスティンはそれを受け取り、じっと見た。それは重くて、ひどくいたんだ印章つきの指輪だった。傷のあるエメラルドの面は冷たく影になっていたが、窓からの光で表面を照らすと、彫刻されたものがはっきりと浮き出てきた。「このイルカのことですか?」彼は興奮が徐々に湧きあがってくるのを感じながらいった。「ええ、見たことがありますよ。わたしの祖母の化粧箱の象牙の蓋に彫ってありましたね。それは祖母の家系の紋章だったのです。」p.22

イルカの指輪は、ここでは二人の家系の繋がりを示す小道具となった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「辺境のオオカミ」イルカの指輪の系譜:その2

「辺境のオオカミ」イルカの指輪の系譜:その2





ローズマリ・サトクリフ作 / 猪熊 葉子訳
岩波書店 (2002.1)


主人公(指輪の継承者):アレクシオス・フラビウス・アクイラ
ドイツ、アブシーナ駐留のブリテン歩兵隊の二百人隊の次席百人隊長
→カルッテルム(クラモンドの架空のローマ名)の辺境守備隊の指揮官、二百人隊長
→アタコッティ辺境守備隊(ベルギカ)の初代司令官

伯父マリウス(母の腹違いの兄)は北ブリテン最高司令官で、アレクシオスの亡父の友。

物語の年代:343年ごろ

アレクシオスは亡き父から指輪を受け継いでいる。

イルカを彫った紋章指輪をはめた指を見つめていたのだ。それは傷のあるエメラルドの指輪だった。その古びた傷のある指輪は、長い年月を誇り高い軍人の先祖たちと過ごしてきたものだった。そしてそういう先祖たちを完全に失望させるようなことをしでかしてしまった今、自分にできることがあるとすれば、これ以上の辱めをこの任務についている間に部下たちに与えないことだった彫刻のある指輪は黒っぽく、秘密を隠していた。秋の空の冷たい表面を映しているだけだった。指輪は何も語りかけてはこなかった。p.28~29

アレクシオスは先祖について語る。

「多分はじめてブリテンに根を下ろしたローマ軍団につらなる先祖の血を受けているからでしょうな。その先祖はエトルリアからやって来ました。そのあたりの人間は痩せていて色黒です。でも彼が最高司令官の将校団のお坊ちゃんだったとは思いません。わたしにはブリテン人の祖母がいます。そしてわたしの乳母はイーリンの奴隷市からやって来ました。そしてこの二人はわたしが父の言葉を覚える前に、土地の言葉で歌を歌って聞かせたのです。」p.50

さらに注意しながら手紙を書き終えると、アレクシオスは木の板を二枚合わせ、赤い糸で結び、封をしてわきに置いた。印章のイルカの印が蝋のかたまりにくっきりとほこらしげに浮き出ていた。p.66

傷のある古いエメラルドの指輪は指にはまっていたが、ゆるゆるだった。注意しないと、なくしてしまうだろう。とにかくそれははめるべき指にはまっていなかった。だれからそれを彼のためにはめなおしたのだろう。
 見守っていると、指輪の石に日光があたった。そしてその石の奥に小さな緑の火花が散り、そして消えるとまた目覚めた。そして急に、カステッルムの道路を約一年半前に砦に向かって馬を進めていく途中でそうしたように、彼にその指輪を伝えてきた男たちのことを考えた。しかしそれは異なる種類の考えだった。
「わたしがあなた方の面目を失わせたとはいえませんよ、」アレクシオスは彼らに向かっていった。「まだ今のところはね。今わたしに何が起ころうとも、わたしの輝かしい陸軍の経歴はどれほど駄目になってしまうかも知れなくても、わたしは部隊を連れ帰ったのです。そうです、わたしたちはそれぞれを連れ帰りました。」p.298-299

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「第九軍団のワシ」イルカの指輪の系譜:その1

「第九軍団のワシ」イルカの指輪の系譜:その1




ローズマリ・サトクリフ作 / 猪熊 葉子訳
岩波書店 (1984)



主人公:マーカス・フラビウス・アクイラ
クルージウムの騎士階級出身、
第二軍団付属補助大隊(第四ゴール地方軍団)司令官、筆頭百人隊長
→負傷、退役
物語の年代:117年+8+1=126年ごろ?

主人公マーカスの父は、第九ヒスパナ軍団第一大隊長(軍団の副司令官)で、軍団とともに行方不明。
叔父のアクイラ(父の弟)はカレバ在住、駐留地の司令官上がりで、カレバの執政官。

そして父がいつもはめていた傷のあるエメラルドの紋章づきの指輪が日光を受けて突然緑の火花を散らした。p.15

マーカスはワシを探す旅の途中、エピダイ氏族のトラデュイ老人から、第九軍団の兵士の指輪を見せられる。

「あの連中は真の戦士じゃった。わしらはあの連中の武器はそのままおいてきた。それが戦士への礼じゃからな……だがあの隊長からわしはこれをとってきた。荒々しく、勇気のあるイノシシからキバを引き抜いてくるようにな。これには何か功徳があると思ってのことだ。それ以来わしはこれを見につけておる。」
老人は探していたものを見つけ、首にかけていた革紐をはずした。「わしの指にははまらんのでな。」しゃくにさわる、というように老人はいった。「赤い羽根飾りのやつらはわしらよりも指が細いと見える。ほら、手にとってみるがいい」
 紐のはしで指輪がゆれ、松明の明りのなかで、かすかな緑色の火花を散らした。マーカスは老人の手からそれをとると、頭を垂れてそれを調べた。それは重い認め印つきの指輪だった。そしてひびのはいった宝石の表面には、家門のイルカの印が彫ってあった。マーカスは長い間それをそっと手にもっていた。まるでそれが生き物ででもあるかのように。そして緑の石の中心に松明の光が踊るのをじっと見つめていた。それからマーカスはさりげない言葉で礼をいいながらかえしてもらおうと手をのばしている老人にそれをかえした。そしてふたたび注意を踊り手たちの方にむけた。だが激しい踊りはぼやけていた。それは十二年以上の歳月を越えて、突然マーカスが父の姿を眼前にみたからだった。背の高い、色の黒い男が、笑顔で幼いマーカスの上にのしかかるようにして立っていた。頭を垂れた男の頭上をハトが旋回していた。父がひたいをこすろうとして手をあげると、飛ぶハトたちの羽根の縁をあかあかと照らし出していた日光が、ひびのはいったエメラルドの指輪にきらめいた。p.258-259

「じいさんはおれを呼んでいった。『あの男を追いつめるのは、おまえでなくちゃならんぞ。あの男とおれたちは運命の糸で結びつけられているのだからな。追いつめたら殺せ。氏族の神を辱めたのだから。だがあの男の父親の指輪は返してやれ。あの男と父親とは血の縁以上のものでつながっているのだから。」(原文ママ)
 一瞬沈黙が完全にあたりをおしつつんだ。そしてそれからマーカスはいった。「今もっているのか?」
「首にかけてある紐の先だ。」リアサンはふてくされたようにいった。「自分でとるがいいじゃないか。おれはこうして縛られているんだから。」
 マーカスはいい方のひざをつき、身体を低くし、リアサンのマントの方の布ひだのなかをのろのろと探った。りあさんのいったことは嘘ではなかった。マーカスは指輪をみつけた。指輪は背中の方にまわっていたので、マーカスは紐をひき出して、切った。そしてそれを薬指にはめた。光は刻々うすれていきつつあった。最後にその指輪をみた時には、緑の火花を散らしていた大きな石はヒイラギの葉のように冷たく濃い色をしていた。そして空の色をかすかにうつしているだけだった。「もしこれが逆になって、おれとエスカがおまえの槍で倒されたら、おれの父親の指輪を返す機会はなかったろうに。その場合祖父(じい)さんのいいつけをどうやって果たすつもりだったのかね?」マーカスは好奇心にかられてたずねた。
「あんたは指輪をはめていなくちゃならんのさ。戦う時に武器をもち、気に入った猟犬をつれていくのと同じだよ。」
「なるほどな。」マーカスはいった。指輪からリアサンの方に目をむけたマーカスは急にほほ笑みらしいものを浮べた。「帰ったらトラデュイにいってくれ。おれの父親の指輪を贈り物にしてくれてありがとうとな。」p.332-333

エスカはうなずいた。そして腕をのばして立ち上がろうとするマーカスをささえた。そうしながらマーカスの指にはまっているひびのはいったエメラルドの石をみて、何か問いたげな視線をちらとマーカスの顔にむけた。
「そうなんだ。リアサンがおれの父の指輪をもってきてくれた。あの祖父(じい)さんからおれへの贈物だよ。」
マーカスは氏族の男たちを見おろした。「馬を二頭かりていくぞ、リアサン。防壁までいくのにな。だが用がすんだら放してやるよ。運がよければ、みつかるだろうーー事がすんでからな。みつかるといいがな。おまえはおれの父の指輪をもってきてくれたんだから……さるぐつわだ、エスカ。」p.333-334

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「おかあさんなんかきらい! もうおかあさんとあそばん!」

と寝言で言われました。(けっこうよくある)
悲しかった。
あと、
「いや〜!いや〜!」と大暴れして、何度も蹴られた(;_;)
もちろん眠ってます。

ゆうべは、夕食後にぐずり出したので、さっさと薬を飲ませて歯磨きさせようと思ったら、いつもより抵抗して、全部薬を飲まない。どうしたかと思ったら、「げ〜」と夕食を全部戻してしまった。
慌てて着替えさせてうがいだけさせて寝かしたが、鼻もつまって大分苦しいらしく、寝ついてからも何度も咳き込んだり暴れたりしていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »