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「火の山 山猿記」

火の山 上
津島 佑子〔著〕
講談社 (2006.1)

朝の連ドラ「純情きらり」は、久しぶりにある程度以上見たドラマだったので、原作、というか、原案のこの作品のことはずっと気になっていた。
というか、実際には、名古屋制作のドラマで、岡崎の味噌屋やら味噌職人やらを絡めた舞台設定なんて都合のいいものあるか?っていうのが最初の引っ掛かりだったと思う。
タイトルの「火の山」って、いったいどこの山のこと?と思って、ネットで検索したら、「火の山」は富士山で、作品の舞台は甲府、あるいは近郊の富士山麓って書いてあって、やっぱり~!!と思ったのであった(笑)

図書館で予約して借りてみたのだが(借りたのは単行本、品切れ)、原作ではなく原案となっていても、かなり厳しいかと。
登場人物何人かの名前と家族の設定をちょっと借りただけじゃないか。
達彦くんは桜子の見合い結婚の相手だし、婚約直後に戦地に行ってしまい7年も帰ってこないという話。
桜子はもちろんこの話の主人公ではないが、じっと我慢で苦労の人で、ピアノは早々にあきらめている。
おまけに第一子出産後に早死。
いったいどこからジャズピアニストなんて設定をひねり出したものやら。
というわけで、ドラマの今後の展開を予想するのにはまったく参考になりません(笑)

小説の構造はかなり複雑になっていて、桜子の末の弟がアメリカに移住して引退を前にした頃に書き始めた回想記と、きょうだいの父の書いた富士山についての研究などの覚書を、桜子の孫世代がフランス語やらに訳して読んでみる、って感じの作り。
時間や場所の奥行きはなかなか上手に表現できていて面白かったけれど、ちょっと読みにくいです。
とりあえず、連ドラのことは頭からきれいに排除して、リセットした状態で読むのがお薦めですね。

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